※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています(PR)
この記事でわかること
- 尿酸値が上がる仕組みと、痛風との関係
- プリン体の多い食べ物と、控えめにしたい食べ方
- 見直したい習慣(水分・お酒・甘い飲み物・体重)
- 3か月の進め方と、受診の目安
「痛風は贅沢病」は昔の話
痛風というと、「お酒をたくさん飲む人」「肉ばかり食べる人」というイメージがあります。ただ、実際には、食生活の変化などから、働き盛りの男性を中心に、身近な病気になっています。
痛風発作は、突然やってきます。「朝起きたら、足の親指がはれて、歩けない」という形で始まることもあります。発作が起きる前に、数値の段階で見直しておくことが大切です。この記事では、尿酸値の食事を、全体から整理します。
尿酸値が上がる仕組み
プリン体は、細胞の材料になる成分で、食べ物にも含まれ、体内でも作られます。プリン体が分解されると、尿酸になります。尿酸は、通常、尿として排出されます。しかし、作られる量が多かったり、排出が追いつかなかったりすると、血液中にたまります。
血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると、「高尿酸血症」とされます。尿酸が関節にたまって結晶になると、炎症を起こして、痛風発作になります。高い状態が続くと、腎臓や血管にも負担がかかることがあります。
数値の意味や、治療が必要かどうかは、人によって違います。ご自身の結果は、医師に確認してください。
尿酸値が上がりやすい要因
- プリン体の多い食品の習慣的なとりすぎ:レバー・魚卵・干物・ビールなど
- アルコール:ビールはプリン体を含み、アルコール全般が、尿酸の排出に影響する
- 果糖を多く含む飲み物:清涼飲料水や果汁ジュースを習慣的に飲む
- 水分不足:尿の量が減ると、尿酸が排出されにくくなる
- 肥満・内臓脂肪:尿酸が作られやすくなる
- 体質・家族歴:食事以外の要因も大きい
見直したい5つのポイント
① 水分を、こまめにとる
尿酸は、尿として排出されます。水や麦茶など、甘くない飲み物をこまめにとり、尿の量を保つことが基本です。1日の水分量の目安は、医師から指示があればそれに従ってください。心臓や腎臓の病気があり、水分の制限を受けている方は、自己判断で増やさないでください。
② アルコールを見直す
ビールは、プリン体を含みます。また、ほかのお酒でも、量が多いと尿酸値に影響することがあります。「ビールをやめれば、ほかは飲んでよい」とは限りません。量を減らし、休肝日を作ることが現実的な目標です。発作が起きているときは、飲酒を避けてください。
③ プリン体の多い食品は「頻度」を見直す
鶏や豚のレバー、あん肝・白子、魚卵、干物、カツオなどは、プリン体が多い食品として知られています。完全にやめる必要はありません。毎日・大量に食べる習慣を、見直すことが現実的です。
④ 甘い飲み物を見直す
果汁100%ジュースや清涼飲料水に含まれる果糖は、尿酸値に影響することが指摘されています。「健康のため」と飲んでいるジュースがあれば、水・麦茶・無糖のお茶に置き換えてみてください。
⑤ 体重を、ゆるやかに整える
肥満は、尿酸値が上がる要因の一つです。ただし、急激なダイエットは、かえって尿酸値を上げることがあります。数か月かけて、ゆるやかに整えてください。
乳製品(牛乳・ヨーグルトなど)は、尿酸値との関連が報告されていますが、効果には個人差があります。食事の中に、無理なく取り入れる程度で構いません。
プリン体の多い食品・少ない食品の目安
| 区分 | 食品の例 |
|---|---|
| 多い(頻度を控えめに) | 鶏・豚・牛のレバー、あん肝、白子、魚卵、干物、カツオ |
| 少ない(選びやすい) | 卵、乳製品、豆腐、野菜、米、うどん |
プリン体の量は、食品の種類や、調理法で変わります。「この食品だけを避ければよい」というものではなく、食事全体のバランスで考えてください。
尿酸値の目安
| 尿酸値 | 考え方 |
|---|---|
| 7.0mg/dL以下 | 基準の範囲 |
| 7.0を超える | 高尿酸血症。食事・水分・飲酒・体重の見直しを始める目安 |
| 8.0〜9.0以上 | 痛風発作などのリスクが高まる。医師の診察を受ける |
数値だけで治療の必要性は決まりません。腎機能、血圧、家族歴などによって、医師の判断は変わります。
3か月の進め方
- 1か月目:飲み物を変える:甘い飲み物をやめ、水や麦茶を中心にする。お酒の量を減らし、休肝日を作る
- 2か月目:食べ物を調整する:レバーや魚卵、干物の頻度を下げる。乳製品を無理なく取り入れる
- 3か月目:生活全体を整える:食後の散歩など、軽い運動を足す。血液検査で、数値を確認する
一度に全部を変えようとせず、1つずつ足していくのがコツです。同じ生活習慣病の食事は、高血圧を食事で下げる方法、コレステロールを下げる食事も参考にしてください。
現場で感じる、食事のパターン
痛風の発作で受診された方に、普段の食事を伺うと、次のような傾向が見られることがあります(あくまで現場での印象で、個人差があります)。
- 毎晩、お酒を、たくさん飲んでいた
- 水分をあまりとらず、コーヒーや甘い飲み物が中心だった
- 仕事のストレスで、暴飲暴食が続いていた
発作を経験して、「二度と味わいたくない」と、生活を見直す方もいます。
こんなときは受診を
- 足の親指などの関節が、急に赤くはれて、強く痛む(痛風発作の可能性)
- 健診で、尿酸値が高いと指摘された
- 腎臓の数値が高い、または尿路結石になったことがある
- 食事を見直しても、数値が下がらない
薬が必要な場合もあります。すでに薬を飲んでいる方は、自己判断で、やめたり、量を変えたりしないでください。尿酸値が急に変化すると、発作が起きることもあるため、治療の進め方は、医師に従ってください。
まとめ:尿酸値の食事は「飲み物から」
- 水・麦茶など、甘くない飲み物をこまめにとる
- お酒は、量を減らし、休肝日を作る
- 甘い飲み物を見直す
- プリン体の多い食品は、頻度を控えめに
- 体重は、ゆるやかに整える
まず、甘い飲み物を水か麦茶に変えるところから始めてみてください。
よくある質問
Q. プリン体をゼロにしないといけませんか?
A. 必要ありません。体内でも作られるため、食事だけでゼロにはできません。頻度と量を見直してください。
Q. ビール以外のお酒なら、飲んでもよいですか?
A. ほかのお酒でも、量が多いと尿酸値に影響することがあります。量を控え、休肝日を作ってください。
Q. 痛風発作が起きたときは、どうすればよいですか?
A. 安静にして、早めに医療機関を受診してください。自己判断で、飲酒や、むやみな運動をしないでください。
この記事を書いた人:いっしん(准看護師10年以上・元居酒屋オーナー)
専門:予防医学・食事療法
運営:yoboshoku.com
※本記事は医療行為や診断を目的としたものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。


コメント