尿酸値・痛風を防ぐ食事|40〜50代が今すぐ変えるべき食べ方

予防食・健康食事

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この記事でわかること

  • 尿酸値が上がる仕組みと、痛風との関係
  • プリン体の多い食べ物と、控えめにしたい食べ方
  • 見直したい習慣(水分・お酒・甘い飲み物・体重)
  • 3か月の進め方と、受診の目安

「痛風は贅沢病」は昔の話

痛風というと、「お酒をたくさん飲む人」「肉ばかり食べる人」というイメージがあります。ただ、実際には、食生活の変化などから、働き盛りの男性を中心に、身近な病気になっています。

痛風発作は、突然やってきます。「朝起きたら、足の親指がはれて、歩けない」という形で始まることもあります。発作が起きる前に、数値の段階で見直しておくことが大切です。この記事では、尿酸値の食事を、全体から整理します。

尿酸値が上がる仕組み

プリン体は、細胞の材料になる成分で、食べ物にも含まれ、体内でも作られます。プリン体が分解されると、尿酸になります。尿酸は、通常、尿として排出されます。しかし、作られる量が多かったり、排出が追いつかなかったりすると、血液中にたまります。

血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると、「高尿酸血症」とされます。尿酸が関節にたまって結晶になると、炎症を起こして、痛風発作になります。高い状態が続くと、腎臓や血管にも負担がかかることがあります。

数値の意味や、治療が必要かどうかは、人によって違います。ご自身の結果は、医師に確認してください。

尿酸値が上がりやすい要因

  • プリン体の多い食品の習慣的なとりすぎ:レバー・魚卵・干物・ビールなど
  • アルコール:ビールはプリン体を含み、アルコール全般が、尿酸の排出に影響する
  • 果糖を多く含む飲み物:清涼飲料水や果汁ジュースを習慣的に飲む
  • 水分不足:尿の量が減ると、尿酸が排出されにくくなる
  • 肥満・内臓脂肪:尿酸が作られやすくなる
  • 体質・家族歴:食事以外の要因も大きい

見直したい5つのポイント

① 水分を、こまめにとる

尿酸は、尿として排出されます。水や麦茶など、甘くない飲み物をこまめにとり、尿の量を保つことが基本です。1日の水分量の目安は、医師から指示があればそれに従ってください。心臓や腎臓の病気があり、水分の制限を受けている方は、自己判断で増やさないでください。

② アルコールを見直す

ビールは、プリン体を含みます。また、ほかのお酒でも、量が多いと尿酸値に影響することがあります。「ビールをやめれば、ほかは飲んでよい」とは限りません。量を減らし、休肝日を作ることが現実的な目標です。発作が起きているときは、飲酒を避けてください。

③ プリン体の多い食品は「頻度」を見直す

鶏や豚のレバー、あん肝・白子、魚卵、干物、カツオなどは、プリン体が多い食品として知られています。完全にやめる必要はありません。毎日・大量に食べる習慣を、見直すことが現実的です。

④ 甘い飲み物を見直す

果汁100%ジュースや清涼飲料水に含まれる果糖は、尿酸値に影響することが指摘されています。「健康のため」と飲んでいるジュースがあれば、水・麦茶・無糖のお茶に置き換えてみてください。

⑤ 体重を、ゆるやかに整える

肥満は、尿酸値が上がる要因の一つです。ただし、急激なダイエットは、かえって尿酸値を上げることがあります。数か月かけて、ゆるやかに整えてください。

乳製品(牛乳・ヨーグルトなど)は、尿酸値との関連が報告されていますが、効果には個人差があります。食事の中に、無理なく取り入れる程度で構いません。

プリン体の多い食品・少ない食品の目安

区分食品の例
多い(頻度を控えめに)鶏・豚・牛のレバー、あん肝、白子、魚卵、干物、カツオ
少ない(選びやすい)卵、乳製品、豆腐、野菜、米、うどん

プリン体の量は、食品の種類や、調理法で変わります。「この食品だけを避ければよい」というものではなく、食事全体のバランスで考えてください。

尿酸値の目安

尿酸値考え方
7.0mg/dL以下基準の範囲
7.0を超える高尿酸血症。食事・水分・飲酒・体重の見直しを始める目安
8.0〜9.0以上痛風発作などのリスクが高まる。医師の診察を受ける

数値だけで治療の必要性は決まりません。腎機能、血圧、家族歴などによって、医師の判断は変わります。

3か月の進め方

  • 1か月目:飲み物を変える:甘い飲み物をやめ、水や麦茶を中心にする。お酒の量を減らし、休肝日を作る
  • 2か月目:食べ物を調整する:レバーや魚卵、干物の頻度を下げる。乳製品を無理なく取り入れる
  • 3か月目:生活全体を整える:食後の散歩など、軽い運動を足す。血液検査で、数値を確認する

一度に全部を変えようとせず、1つずつ足していくのがコツです。同じ生活習慣病の食事は、高血圧を食事で下げる方法、コレステロールを下げる食事も参考にしてください。

現場で感じる、食事のパターン

痛風の発作で受診された方に、普段の食事を伺うと、次のような傾向が見られることがあります(あくまで現場での印象で、個人差があります)。

  • 毎晩、お酒を、たくさん飲んでいた
  • 水分をあまりとらず、コーヒーや甘い飲み物が中心だった
  • 仕事のストレスで、暴飲暴食が続いていた

発作を経験して、「二度と味わいたくない」と、生活を見直す方もいます。

こんなときは受診を

  • 足の親指などの関節が、急に赤くはれて、強く痛む(痛風発作の可能性)
  • 健診で、尿酸値が高いと指摘された
  • 腎臓の数値が高い、または尿路結石になったことがある
  • 食事を見直しても、数値が下がらない

薬が必要な場合もあります。すでに薬を飲んでいる方は、自己判断で、やめたり、量を変えたりしないでください。尿酸値が急に変化すると、発作が起きることもあるため、治療の進め方は、医師に従ってください。

まとめ:尿酸値の食事は「飲み物から」

  • 水・麦茶など、甘くない飲み物をこまめにとる
  • お酒は、量を減らし、休肝日を作る
  • 甘い飲み物を見直す
  • プリン体の多い食品は、頻度を控えめに
  • 体重は、ゆるやかに整える

まず、甘い飲み物を水か麦茶に変えるところから始めてみてください。

よくある質問

Q. プリン体をゼロにしないといけませんか?
A. 必要ありません。体内でも作られるため、食事だけでゼロにはできません。頻度と量を見直してください。

Q. ビール以外のお酒なら、飲んでもよいですか?
A. ほかのお酒でも、量が多いと尿酸値に影響することがあります。量を控え、休肝日を作ってください。

Q. 痛風発作が起きたときは、どうすればよいですか?
A. 安静にして、早めに医療機関を受診してください。自己判断で、飲酒や、むやみな運動をしないでください。


この記事を書いた人:いっしん(准看護師10年以上・元居酒屋オーナー)
専門:予防医学・食事療法
運営:yoboshoku.com
※本記事は医療行為や診断を目的としたものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。

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